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zoom RSS フロントフォークのバルビング

<<   作成日時 : 2017/12/25 20:00   >>

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レバーを回した時に違和感を感じれば、全バラしています。手で持っている部品がトップキャップパーツ、これに一番右のパーツが差し込まれます。この間に土が入り込む(写真の黒く写っている部分)とザリザリとした感覚が指先に伝わります。下側のOリングのお陰でダンパーの内部までは入り込みません。これを洗浄して再組み立てを行います。


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上側に見えている円形の部品がバルブリーフ。これでコンプレッション側の減衰の基本デザインを設定します。
ハイ側コンプレッションもロー側コンプレッションも、ここで決定された減衰設定に対し、ロー側はオイル流量をコントロール、ハイ側はバルブの開くタイミングを変更することによって対応しています。つまりバルブリーフの組み合わせに対し、その程度の強弱を設定する作業がセッティングなのです。


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減衰特性を決定付けるバルビング。
FOXはレーシングカーから軍需産業までをカバーするサスペンション専業メーカーですから、そのノウハウは豊富。環境や用途に対応させるだけではなく、技量に合わせた設定を行うことができます。

バルブリーフは様々な直径や厚みのものが用意されており、積層することによって、開度(開く量によってオイルの流量が変化します。)やタイミングを調整しています。

この数年、動き出しとストローク中間域のクオリティを上げるための改良が集中的におこなわれています。機能がほとんど同じのCTDからの進化を視覚化することができているかと思います。

E18は2018年モデル用の基本設定。高いレベルでオールマイティな性能を発揮します。

E16は2017年モデル用基本設定になっています。
2016年と2017年はオーバーホール時に2,500円追加して頂ければ、E18に変更することができます。

厚みと直径の組み合わせによって決定されるバルビング。意思を持って設定がなされているため、慣れてくればエンジニアは何を狙っているのかを汲み取ることができるようになります。化学式に近い、文字のようなものなのです。

昨日、作業を完了した120mmストローク・パフォーマンス用バルビングには驚かされました。120mmストロークの質を高めるため、動き出しはトレールモデルと同等でグラデーションのように徐々に減衰を高めていき、走行速度領域に合わせ、ボトム寸前までリニアに減衰が増えていき、最後は設定空気圧によって生まれる踏ん張りバトンタッチする組み合わせなのです。
普及価格帯の、微調整機能を持たない製品であっても、できる限りユーザーに寄り添いたい気持ちが溢れる秀逸な組み合わせでした。

この写真にはありませんが、SC用(XCO対応)のバルビング、 VC49なんてフォーマットも存在します。

かなり専門性のレベルが高いお話。ほとんど公開されていない(需要が少ないw)と思います。いつか、どこかの誰かの参考になれば。

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