フロントフォークの機能調整について コンプレッションの設定

RLCについているコンプレションダイアルはスロー(低速)側のコンプレッション調整です。

スロー(低速)側とハイ(高速)側、の違いについて簡単に説明します。
高速と低速、これはサスペンションが動作する速さのことで、
走行するスピード領域のことではありません。

路面からの衝撃や飛び降りなどは、
入力されるスピードが速いので高速側コンプレッションが対応します。
ペダリングやアンジュレーション(滑らかな起伏)などは、
ダンパーのシャフトがゆっくりと動きます。
これを制御するのが低速側となります。

スロー側のコンプレッションはオイルの流れる量を減らし、ダンパーの動きを制限することによって発生しています。

ハイ側のコンプレッションは以下のように発生させています。
衝撃受けると、一度にダンパーシャフトがボディの内部に入ります。
はじめはスロー側で処理しようとオイルの流速を上げます、
処理しきれなかったオイルが行き場を失います。
メインピストン(おもちゃの注射器で言うと、気密を保つゴムの部分)には、
穴があけられていてシャフト側で金属の薄い板で蓋がされた状態になっています。
行き場をうしなったオイルがその金属の板(バルブリーフ)を持ち上げて流れるようになります。
バルブリーフを持ち上げることで入力されたエネルギーを消費します。
そしてオイルをシャフト側に送り込みます。
そしてエネルギーを消費したオイルはシャフトに開けられた穴を通って、
元の位置に戻っていくわけです。
(この通路の大きさを調整するのがリバウンド側減衰なのです。)

今回は概念の説明ですから、わからなくても問題はありません。

重要なのは、
スロー側コンプレッションを極端に強くすると全体のパフォーマンスを落としてしまう。
ということなのです

オイルの通路を極端に絞ってしまうと、全ての領域で硬く感じるようになります。
それはピストンに取り付けられたバルブへの依存度が高くなるためで、
一旦サスペンションが動き出すと、急激に大きく動くことになってしまい、
乗りにくくなってしまうのです。

-余談-
Vanilla-RCのコンプレッションダイアル調整(これはスロー側調整になっています。)が、
2000モデルまでは、コンプレッションは3クリック、
2001モデル以降は5クリックまで、というアドバイスの根拠となっています。

まとめ

RLCのコンプレッションダイアルはスロー側の調整である。

高速コーナーでフワフワ感があるときに締め込んで行く。

サグが正確に取れているのにもかかわらず、
サスが動きすぎるときに有効な調整機能。


実用的には、まとめだけを知っておけば大丈夫です。