ヒントになれば幸いです。(仮)

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zoom RSS DHX 5.0のセッティング 富士見パノラマ 実戦編

<<   作成日時 : 2008/05/27 20:12   >>

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今日、ある業界の方の軸間 9.5-ユニットストローク 3.0のユニットの作業をしました。
現象は、「初期がスコンと入って動きすぎる気がする。」
気がする。この言葉、曲者です。(笑)

通常、初期が動きすぎる場合にはダンパーのエア噛みを疑います。

リザーバー部トップキャップを外して、オイルをチェック。
エア噛みは発生していません。
トップキャップを外す前にブースト圧を確認しましたが、150PSIを超える加圧がなされていました。
ただしボトムアウトは開放に近い状態。これではパノラマでは柔らかく動き過ぎると思います。
メインピストンのバルブは異常なし。
プロペダルダイアルは開放から5クリック以上の設定。
リバウンドダイアルが開放から5クリック以上になっていることを確認。
この時点でセッティングの整合性が取れていません。(理由は後述します。)
そこでバンパーラバーをチェック。
衝撃で縮んだダンパーシャフトが戻る前に、更なる衝撃が入力されボトムアウトが発生しているようです。
これはバンパーラバーが少し切れていることから確認ができました。
突き上げ感があったはずです。それで空気圧をあげていた雰囲気。

何故、このようなセッティングになっているのか?
従来の短いユニットでのリバウンド側減衰の感覚をそのまま持ち続けていることに原因があります。

トラベルの長いユニットはサグが大きくなるため、
プロペダル(ロースピード・コンプレション)が強めの設定になるはずです。
プロペダルはリザーバーからボディ本体にオイルが戻る際の抵抗を変化させる機能です。
オイルが戻る際の抵抗を大きくすると、メインピストンが戻る際のスピードも遅くなります。

リバウンド側減衰はダンパーシャフトがストロークした際、
ピストンの上側に行ったオイルを戻す際の抵抗を変化させることによって発生させています。
リバウンド側減衰設定が強めであると、メインピストンは戻る時間が遅くなります。

プロペダルが強め、
リバウンド側減衰設定も強めであると、
トラベルが長めのユニットでは、中盤でユニットが動き難くなってしまうのです。

路面状態が良好なところで初期の動きは感じることができます。
このときユニットは時間をかけて元のポジションに戻ることができていますから、いい仕事をしているはずです。
この正常な状態が、動きすぎている感覚を生み出しているのです。

つまり動きにくい中盤域のコンプレッション的な感覚が気に入り、
初期に動きすぎるからボトムアウトしているとお考えになった。
これが問題の正体です。トラブルではありません。設定の間違いが生んだ違和感なのです。

問題の解決法は至って簡単。リバウンド側減衰設定を弱くすることです。

ボトムアウトを調整すると、中盤以降のコンプレッション側減衰が強化されます。
(パノラマでは開放から1回転から1回転半絞めこんでください。)
ブースト圧は全体の味付けの方向性を決めるもの。
(パノラマでは最低でも150PSIとしてください。)
プロペダルは初期のコンプレッション側減衰を強化するものなのです。
(パノラマでは開放から3クリック締め込みからはじめてください。)


もちろん大前提は正しいサグ設定。
プリロードが締め込み過ぎであると、やはり初期は動きすぎてしまうようになります。

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コメント(17件)

内 容 ニックネーム/日時
季節柄、FLOAT RP23のセッティング 王滝 実践編 も
書いて頂けると喜ぶ読者もいるかと・・・(^^;
ふるさと
2008/05/28 07:50
この間DHX-AIRをO.H.ありがとうございました。
スコンと入る感じはありませんでしたが、自分もこんな感じのゼッティングになっていたかもしれません。
リバウンドは弱め(3クリック締め)になっていたのですが、それ以外はほぼ上記と同じセッッティングでした。(ブースト圧150psi/ボトムアウト全解放/プロペダル3クリック締め)
いま、もう一度セッティングし直しているのですが、リアを正常にサグセッティングすると、フロントが固かった事が判明!スプリングを1本ソフトにしてもまだサグが足りず、ビックリしています。
前後ともサグが足りていなかった、リアを合わせた事で、フロントの余計サグが取れなくなった、という状態ですね。
他の人の自転車は客観的にセッティングを見れていたのに、、、
といった感じです。
もう1本ソフトスプリングを手配して再度バランスをとってみようと思います。
セッティングが出たら乗りやすくなるんだろうな〜
今週末は天気悪そうですね。
TURNER 03 DHR
2008/05/28 09:45
ふるさとさん、こんにちは。
RP23ですか。
サグとりを正確にするのが肝なのですが・・・。
ちょっとだけやってみますか。(笑)
大島
2008/05/28 12:17
TURNER 03 DHRさん、こんにちは。
自分のところで売っている商品に“さん”づけ。(笑)
少しだけトラベルを減らすのもいい方法ですよ。
サグが減って無駄な動きがなくなります。
雨が上がっても確実にウェット路面ですね・・・。
大島
2008/05/28 12:20
大島さん、2009/04/21の質問の続きはこちらに書いてよかったですか?
「関連項目のところで…」ということでしたので、ここかなと思ったのですが。まちがってないですか?(笑)

>ブースト圧と気室の容量設定の組み合わせがHi−COMPに相当するかと思います。これは以前書いた気がしますがご覧になられれましたでしょうか?

はい、他に2008/06/10『DHX ブースト圧、パノラマなどでは最低125PSI加圧してください』も読ませていただきましたが、ブースト圧と気室の容量設定の組み合わせが、よく解りません。

年式:2009
装着モデル:DHX 5.0
ユニットストローク:2.75
使用期間:走行時間で合計8Hぐらいです。

>リバウンド全開でその区間を下ることができるのなら、試してみてください。

それと、今気づいたのですが、プロペダルとブースト圧はストローク位置でのコンプレッション側減衰に影響するのでしょうか?今までピストンスピードのコンプレッション側減衰だと認識していました。

たびたびすみませんが、よろしくおねがいします。
SUPER FLY
2009/04/21 12:56
↑文章に間違いがありました。書き直します。すみません

大島さん、2009/04/21の質問の続きはこちらに書いてよかったですか?
「関連項目のところで…」ということでしたので、ここかなと思ったのですが。まちがってないですか?(笑)

>ブースト圧と気室の容量設定の組み合わせがHi−COMPに相当するかと思います。これは以前書いた気がしますがご覧になられれましたでしょうか?

はい、他に2008/06/10『DHX ブースト圧、パノラマなどでは最低125PSI加圧してください』も読ませていただきましたが、ブースト圧と気室の容量設定の組み合わせが、よく解りません。

年式:2009
装着モデル:DHX 5.0
ユニットストローク:2.75
使用期間:走行時間で合計8Hぐらいです。

それと、今気づいたのですが、プロペダルとブースト圧はストローク位置でのコンプレッション側減衰に影響するのでしょうか?今までピストンスピードのコンプレッション側減衰だと認識していました。

たびたびすみませんが、よろしくおねがいします。
SUPER FLY
2009/04/21 13:00
SUPER FLYさん、こんにちは。
普通にサスペンションのところで大丈夫ですよ。
こんなところまで来なくても。(笑)
2009ならば、リバウンド側減衰が微調整できるバルビングになっています。
終盤に問題が発生しているようなのでリバウンドの強さが悪さをしていると思います。2クリック弱くして走行時の変化を確認してみてください。
ブースト圧は全体に影響が出ます。気室容量設定はボトムアウト前の立ち上がりを前後させる働きがあります。
弱いですが位置依存型のコンプレッション減衰も発生していています。
大島
2009/04/21 18:10
大島さん、こんばんは『2クリック弱く』早速ためしてみます。
結果は、普通にサスペンションのところに書き込みますね(笑)

>気室容量設定はボトムアウト前の立ち上がりを前後させる働きがあります。

・・・とは?ボトムアウト前の位置依存型コンプレッション減衰が強くなるということですか?それともピストンスピード依存型コンプレッション減衰
(HI?)が強くなるということですか?
『立ち上がり』という言葉がよく解りません。
しつこく聞いてすみません(笑)私の読解力不足だと思います。
SUPER FLY
2009/04/21 20:37
SUPER FLYさん、こんにちは。
ストロークしたシャフトの容量分だけのオイルがリザーバー側に移動します。気室容量が少なくなれば、空気が圧縮される関係でオイルの移動スピードが制御されますし、結果として移動量(普通はLo側コンプ)が減りますから、コンプレッションカーブの立ち上がりが早い段階に移行します。ピストンスピードはオリフィスの穴径やフォースセンシティブであるバルブリーフの開き具合にって変化しますよね。リバウンドが強ければスピードが上がりにくくなりますし、バルブリーフにも影響を与えます。ピストンの位置依存の一般的なコンプレッションカーブの立ち上がりですね。う〜ん、勉強になりました。
大島
2009/04/21 21:55
大島さん、こんにちは。
何度も解答ありがとうございました。
直近では困らないのですが、いつかヒントになるときがくると思います。たいへん解りやすい説明で、ありがとうございました。また、よろしくおねがいします。

PS:直近は『2クリック弱く』を試してみて、結果は、普通にサスペンションのところに書き込みますね(笑)
SUPER FLY
2009/04/22 01:07
SUPER FLYさん、こんにちは。
自分の頭の中でわかっていることを文章にするだけで、整理されてそれぞれがリンクされて理解が深まる。面白かったです。こうした機会をくださって、ありがとうございます。
大島
2009/04/22 08:44
大島さんこんにちは!
最近過去に遡りDHXのセッティング関連を読み漁ってますが、今一メカ音痴な私には難解な物であります。
極端な例ではございますが、ボトムアウト全解放&エア圧最高値とボトムアウト全閉&エア圧最低値では何がどのように変わるのでしょうか?
現在DHX5.0を使用、ボトムアウト全解放&140psiリバウンド5で里山ダウンヒルを楽しんでおります。先日大島さん推奨の150にしたとこ急に暴れ出したので、圧を変えたらリバウンドも再調整するようなものでしょうか?フロントはリバウンド調整機能のみ、基本的にニュートラルポジションで前後が同調するのを目安にセッティングしております。ド素人で申し訳ありませんが、コメント出来ないでいる他の素人の方々を代表して質問させて頂きました。
アキ
2013/05/01 09:15
アキさん、こんにちは。

>何がどのように変わるのでしょうか?
これがご参考になるかと思います。
http://mamapapa.at.webry.info/201304/article_7.html

>急に暴れ出したので
サグの量やユニットのサイズをお伺いしなければ、正確にお答することはできません。
http://mamapapa.at.webry.info/201207/article_16.html
そのため、このようなテンプレートを用意しています。
大島
2013/05/01 21:00
大島さんこんにちは!
表を拝見いたしましたが、専門用語無く噛み砕いた言葉で表の見方を教えて頂けましたら幸いであります。
それと当方の仕様ですが、フレームはトランジションのブラインドサイド
フロント
KOWA200si(スプリングin仕様にて200ミリ固定)
スプリングはスタンダード、エア圧は80psi
サグは35ミリ、突き出し20ミリ
コンプは無く、リバウンドは開放から12クリック
リア
DHX5.0 (8.75×2.75)
500ポンドにてサグは17ミリ
リバウンドは解放から5クリック
プロペダル開放、ボトムアウト開放にてブースト140psi
上記にて前後の同調が取れて、ガレ場やハイスピード区間で恐怖感無く走れる為、自分の基本としています。この仕様からブーストを150psiにしたとこ、それなりに高速な荒れた路面でリアが暴れ馬となったというか、頭が振られ出した次第で前回のコメントをさせて頂きました。そもそもがセッティングのセオリーに嵌っているのかすらわからない状態です。技量としましては遅くも無く速くもない程度、目指すとこは押さえこんでのライディングでなく、フルサスの恩恵を感じながらも反応がダルくなく気持ち良くって感じであります。セッティングで見直し必要な箇所がございましたら御教授頂けましたら幸いであります。

アキ
2013/05/02 11:10
アキさん、こんにちは。

>ボトムアウト全解放&エア圧最高値とボトムアウト全閉&エア圧最低値
これが一番極端な例ではありません。
ボトムアウト全解放&エア圧最低値が最もソフトな組み合わせ。
ボトムアウト全閉&エア圧最高値が最もハードな組み合わせとなります。

一番上のグラフがブースト圧(空気圧)の違いによる抵抗=コンプレッションの変化です。
同じボトムアウト=空気室の容量であれば、ブースト圧が上がると全域に亘ってコンプレッションが増大します。

二番目のグラフのボトムアウト(容量)は小さくなればなるほど、ストローク後半の踏ん張りが大きくなります。

さてセッティングのお話です。
私の推奨値150PSIに設定したら、リアが暴れるとのこと。
最初に確認していただきたいのはタイムが向上しているということ。
一番上のグラフがその答を示しています。
全域でコンプレッションが強くなるわけですから、以前に比べて無駄な動きがなくなり、ロスが減っていますから、スピードが乗りやすくなります。

150PSIは一つの指針。ダンパーが安定して機能する数値でもあります。サグを設定した後、ここを固定してセッティングを始めようというお話です。

バランスしている状態から一つの設定値を変えれば、必ず他の設定値も変更する必要がでてきます。貴殿は示された設定値は楽ちんに乗るには悪くないセッティングであると思います。速く走るのでなければ、140PSIに戻してください。それがアキさんにとってのベストな設定であると思います。
大島
2013/05/02 18:37
大島さんこんばんは!
当方のつまらない質問に対しての御回答誠にありがとうございました。
ブログ開設当時から読ませて頂いておりますが、いつからか難解な用語等が出て来だし正直理解出来なくなっておりました。しかし不思議ですね、コメントで説明して頂いた後にグラフを見ると、それまでよりはイメージが出来ました。どこか自分の中で文に対して読み解く拒絶反応が出ていたのかもしれません。
唐突ですが昔ZULUに乗っていた時期がありました。セッティングなんて一切気にもせず使用してましたが、何と言いますかラグジュアリーな走りで年が過ぎた今も頭の中でDHの乗り心地の基準となってしまってたと思います。どことなく幻影を求め、緩い方へとセッティングしているのは確かです。何か硬い、何か硬いで調整を抜いて行くばかり。現在の数値は当方の技量で恐怖心を抑える事が出来る限界値として何回も何回も同じコースを押し上げては下りを繰り返し出した基準でした。それがとりあえずは間違いの方向へ行ってないだけでも安心しました。もう若くもないのであれなんですが、やはり速くは走りたい欲求はあります。5psiづつ様子を見ながら全体の調整を見直して行こうと思います。ただ常設が遠方にしかない難点としてセッティング変更するにも押し上げでは体力的に一日での走行回数が少な過ぎて、、、ある意味これが一番辛いです(笑
この度も丁寧な御回答本当にありがとうございました!いつも本当に感謝しております。また素人丸出しの質問をする事が有ろうとは思いますが、その時は宜しくお願い致します。
アキ
2013/05/03 01:11
アキさん、こんにちは。

こちらこそ、ありがとうございました。
前後のバランスが肝心。
またサグの設定である程度の方向性がでます。
この件については後日記事にて取り上げるようにします。
なるべくわかりやすい記述を心がけるようにしたいと思います。
今後とも宜しくお願い致します。
大島
2013/05/07 19:24
DHX 5.0のセッティング 富士見パノラマ 実戦編 ヒントになれば幸いです。(仮)/BIGLOBEウェブリブログ
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