TREK Session88 実践編 その2

しばらくお休みだったのは、ライダーさんがケガをしていたため。
乗れてない状態ながらも、セットアップは一応進みました。
登り返しまでは、昔のライバルよりも速く走れていたそうです。(その後、ちぎられていたことは秘密。)

ちなみに以下のデータはウェットでのセッティングです。

Fフォーク  (サグ 22mm) 

スプリングは黒(一番柔らかいもの)を使用

突き出し量は20mm

プリロード : 開放から、3クリック締め込み

リバウンド : 開放から、3クリック締め込み

LSC : 開放から、2クリック締め込み (ここを4~5)

HSC : 開放から、10クリック締め込み (ここを7~8)



Rユニット   (サグ 19mm)

プリロード 1回転締め込み

リバウンド : 開放から、2クリック締め込み

LSC   : 開放から、3クリック締め込み

HSC   : 開放から、4クリック締め込み

ボトムアウト  1回転締め込み

エア圧  160psi

正確に再現されたい方は総クリック数を確認後、締め込みから“戻し”の状態で設定してみて下さい。
(このまま再現されても、ほとんど差はでないと思います。)


シングルトラックの路面も部分的に乾き始めたラスト1本を、ある程度速い速度で走ってみました。
そこでの出来事ですが、最後のシングルから抜けてゲレンデに出てくる、スピードの出るブレーキングポイントで、Rの動き方に若干の変化を感じました。Rの踏ん張りが少し薄くなる感覚です。


という相談を受けました。

>Rの踏ん張りが少し薄くなる感覚
リアのリバウンドを強い設定にしたくなるのが人情ですが、これは間違い。
この変更は“原因”を放置しままでの「対症療法」となってしまうため、迷路に入りこむことになります。

答えは、フロントのLSC(ロースピードコンプレッション)の締め込み。(増し締め。)

フロントのLSCが足りないため、ブレーキング時のノーズダイブ(フロントサスの沈み込み)が大きくなり、リアの荷重が抜けてしまい、そうした現象が発生していると考えられます。
実際にトップライダーの設定よりもLSCがかなり少なめになっています。(HSCが少し多めです。)

彼は一気に方向を変える“点で走るライダー”だったのですが、現在はライントレースで走っています。

フロントを()内の数値に設定を変えると、使いやすくなると思います。
リアは、遅いなりにまとめてある点は流石。そのまま流用することができる数字だと思います。

ただバイクにしがみついている分、ユニットの発熱量が上がっているはずです。(確認済み)

他のトップライダーもチェックしてみましたが、ブースト圧はやはり150PSI~160PSIあたりがベストのようです。