DHX RC4 ボトムアウト、HSC、ブースト圧との関係 (加筆分)

サグをきちんと設定しているのにリアサスがボトムしてしまう。
こうした場合にはどうすればいいのか。
ドロップオフなどで抜重に失敗しているのなら、これはご自身の腕の上達が一番の解決法。

では一般的なセットアップ方法は?

走行する場所はパノラマとします。
ブースト圧は150~160PSI。これは一定のままとしてください。
これでサグだしを行ないます。

高速区間で一番速くて快適な設定はリバウンドを全開放にした状態。
ただし下のテクニカルなセクションでは恐い思いをします。リバウンド側減衰を下の区間に合わせると、高速区間で走り難くなります。それをカバーするため、ボトムアウトを一回転半締めこむと、今度は前に出すぎる感覚が生まれてくるはず。(これはかなりの上級者まであてはまります。)
ボトムアウト、開放から0.5~1.0回転締め込みまでが、標準的な技能を持つライダーに向いているようです。(誰もが簡単に設定できるよう、あえて締め込みから何回転戻しの表記にしていません。)

HSC(ハイ・スピード・コンプレッション)は技量によって設定値が異なってくるはずです。自分にあった位置を見つけることが重要ですが、リバウンドの設定によっても左右されます。(オイルの流量が変化するため)
一般論として、リバウンドが強ければ、コンプレッション側の設定は弱めでバランスするはずです。

リバウンドとコンプレッション、ともにオイルの流れを制限することによってその役目を果たしています。
戻り側(リバウンド)と圧縮側(コンプレッション)という反対の向きで、入力されたスピードや力の大きさにあった対応を、「動き易くする」もしくは「動き難くする」ことによって行なっています。バランスをしていれば問題はないのですが、一方が目一杯に「動く難くなる」方向に設定、片方がこれまた目一杯に「動き易くなる」方向といった状態では整合性を欠いてしまうことになり、ダンパーの持つ能力を100%生かすことができなくなります。

ボトムアウトは気室の大きさを変えることによって、その効果を変化させることができます。
ストロークをすると、シャフトがタンパー内部に入り込みます。(この入り込みのスピードをコンプレッションで調整します。)その際にリザーバー側に押し出されたオイルが、リザーバー内にある空気とオイルを隔てているIFP(インターナル・フローティング・ピストン)を押し上げ、気室内の空気を圧縮します。そのためシャフトの入り込んだポジション(位置)に反応して、コンプレッションの機能を生み出すことになります。
押し上げられたIFPが元の位置に戻る際にオイルがリザーバーから本体に向かって押し出されます。このオイルの流れはリバウンドが減衰の補助的な機能を果たすことになります。圧縮された空気の影響を受けるため、最初オイルは0からマックススピードまで加速し、圧の低下につれて徐々に減速していくことになります。リバウンドの効果に対してマイナス方向への影響を与えるため、ストロークが少ない領域においては強いリバウンド側減衰を発揮し、ストロークが大きな領域では弱い力となり、シャフトに取りつけられたピストンが元の位置に戻るのをアシストします。(補助的なリバウンド側減衰についてはオートマチックに発生する機能のため、強く意識する必要はありません。)

気室が小さければ加圧されている空気は圧縮され難くなります
気室の設定が大きければ、空気は圧縮され易くなります。

踏ん張り感が欲しければ、ブースト圧やボトムアウトの調整をすることになります。

LSC(ロー・スピード・コンプレッション)の設定は、ペダリングロスの軽減やブレーキング時の前後タイヤ間の荷重移動するスピードの調整に使用します。

この一連のフローを繰り返していけば、正しいセットアップを見つけることができるかと思います。


この項は2010年6月29日分の加筆分となります。
http://mamapapa.at.webry.info/201006/article_22.html

過去の記事、わかり易くするために修正をしているのですが、この記事の場合、加筆部分があまりにも多いため新しい記事としてアップさせて頂きました。