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zoom RSS よくわかる高速側圧縮減衰、低速側圧縮減衰 (多分、きっと)

<<   作成日時 : 2012/03/23 19:26   >>

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“ハイスピードコンプレッションダンピング、ロースピードコンプレッションダンピング”

“高速側圧縮減衰、低速側圧縮減衰”

『呪文?詠唱! 何を召喚しているのです、です?!』

イメージしろということが酷な言葉だと思います。

今日は構造的な観点からご説明を。
リザーバー付きのリアショックユニットを例にお話しますが、基本構造はリアショックもフロントフォークも同じです。

ユニットが圧縮されるとダンパーシャフトがダンパーボディの中に入っていきます。するとダンパーシャフトの容積分のオイルがリザーバーに移動します。

リザーバーの中にはオイルの他に窒素や空気が充填されています。オイルと気体は混合されているわけではなく、フローティングピストンと呼ばれる可動式の隔壁によって、気体とオイルを分けています。
オイルは圧縮されても容量が変化することはありません。ダンパーシャフトの容積分のオイルがフローティングピストンを押し上げ、充填された気体を圧縮する構造になっています。

低速側圧縮減衰・ロースピードコンプレッションダンピングは、ダンパー本体とリザーバーとの間にあるオイルの通路の大きさを変え、リザーバーへのオイルの流入量を制限することによって発生させています。

高速側圧縮減衰・ハイスピードコンプレッションダンピングも、その通路の中に発生装置があります。
普段、高速側圧縮減衰の通路は蓋がされており、機能することはありません。
瞬間的に大量のオイルが移動する必要に迫られると、低速側圧縮回路だけでは捌くことができないオイルが、その蓋を押して通路を開き、リザーバー に流れ込むようになっています。その蓋が開くまでの抵抗が高速側圧縮減衰の正体です。その蓋が開く加減はスプリングのプリロードによって変化させることができます。弱く設定し てあれば、簡単に蓋が開きますし、強い設定であれば、その蓋を開けるために大きな力が必要となります。

ゆっくりと(ロースピード)ダンパーシャフトを押し込んでいけば、低速側圧縮回路だけでスムースにオイルの流れをコントロールすることができ、その影響をストローク全域に渉って及ぼすことができます。
速く(ハイスピード)ダンパーシャフトを押し込もうとすると、低速側圧縮減衰回路で捌ききれなくなったオイルが高速側圧縮減衰回路に流れていきます。

低速側を極端に強くしてしまうと低速側圧縮回路の通路が閉じてしまい、オイルが移動することができなくなってダンパーシャフトが動くことができなくなり ます。しかし瞬間的に大きな力が加わると、高速側圧縮減衰回路の蓋が開きオイルが移動してストロークすることができるようになります。
あれ?どこかで聞いたことがありますよね。そう、これがロックアウトとブローオフの正体なのです。

今日お伝えしたいことは

1.低速側圧縮減衰、ダンパーシャフトの動きがロースピードであるのならば、ストローク全域にその影響が及びます。

2.低速側圧縮減衰を極端な設定にすると、ダンパー本体が窒息状態になり、スムースにストロークできなくなります。

3.低速側圧縮減衰はニードル(針のような形状の部品)を使い、物理的に通路を狭くします。プリロードを変化させる高速側圧縮減衰の調整とは異なり、1クリックあたりの調整が機能に対して、ビビットかつ効果的に反映します。

4.高速側圧縮減衰、話を分かりやすくするために蓋としましたが実際にはバルブリーフが使用されています。
入力された力によって開く隙間を変化させてオイルの流れる量をコントロールしています。(ここがブローオフとは異なるところです。)

この4点です。
何となくイメージすることができました?

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
凄く参考になります。
100パーセント理解したと言えないですが、今までとは理解度がまったく違う状態になりました。

高速側のバルブは、どのくらいのスピードでストロークした時に開き始めるか調整する事と、実際に開いた時にどこまで通路を広げるかの調整の二つがあると言う事ですね。

構造がイメージ出来てくると、何もかも外からダイヤルで調整出来るようなサスが欲しくなります!!

でも現状ですら、どのダイヤルが実際どんな働きをしているか、理解した上でコントロール出来る人は意外と少ないような気がします。

私も、高速側の調整は、乗ってみるまで判らないし、どの位回すとどのくらい変わるのか、掴めなていないです。
ですが、この素晴らしい説明のおかげで、低速の調整を柔らかめにした場合高速側のバルブは、どんどん開きにくくなる事がわかりました。
低速側と言う呼び方も、実際には全域の調整に呼び方を換えた方が理解しやすいような気がするのですが、間違ってますでしょうか?
高速側も、ペダリングやコントロール性を重視した、固めのセッティングでも、突発的な入力に対しては処理してくれる素敵なバルブに見えてきました。
ジェフ
2013/07/14 05:33
ジェフさん、こんにちは。

エリート上位の選手もあまり意識していないのが実情です。
(海外の選手は詳しいのですが。)
状況にもよるため、必ずしも巧い方の高速側減衰が強めであるとは言い切ることができません。
どの位回すと、といった感覚はバネが制御していることもあり、わずかですが個体差も存在するため、言い切ることができない性格のものです。乗ってみないことには誰もが同じということができます。

>高速側のバルブは、どんどん開きにくくなる
ある一手の速さまでは間違いありません。
シャフトの動くスピードで高速側と低速側に分けています。
速いスピードでシャフトが一気に動くときには低速側の影響を受けません。
高速側について記述されている部分は正しいと思います。

コメント、ありがとうございました。
大島
2013/07/16 14:43
よくわかる高速側圧縮減衰、低速側圧縮減衰 (多分、きっと) ヒントになれば幸いです。(仮)/BIGLOBEウェブリブログ
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