フロントフォーク、セッティングの基本

ステムの長さ、ハンドルの位置、リアの設定、フレームサイズ、リンク部のフリクションなど、様々な要因がフロントサスのサグに影響を与えます。

フロントとリアの関係はシーソーのようになっています。前サグが得られにくい場合にはリアのサグの値をチェックしてみてください。

以前にも申し上げましたが、FOXのウェブサイトにある体重別の空気圧設定の数値はセッティングを始める際のスタート地点であるとお考え下さい。
ゴールは正しいサグの量を得ることです。書いてある空気圧の数値で望む数値が得られない場合には柔軟に対応し、15%以上30%未満の数値が得られるように空気圧を設定して下さい。

XC、エリートクラスのトップライダーでも15%以上になるようにサグを設定しています。DHライダーも15%以上に設定しています。フロントの滑りに対して反応が遅れがちな方は少し多めのサグ値の方がゆったりとフロントが動くため、恐怖心が少なくなり安全に速く走ることができます。

40FLOATと36FLOATは気室の大きさを変えることができます。スムースに動かしたい場合には気室容量を大きくし、後半の踏ん張りを手前に持ってきたい場合には気室容量を小さくします。(XC系の32もエアピストンのシャフトを加工することによって若干ですが気室容量上げることができます。極端に体重の軽い方が乗車される場合にはご相談ください。)

サグを多めにとることができると、リバウンド側の減衰設定を控えめにすることができます。リバウンドを控えめに設定するとストロークしやすくなります。(リバウンドの回路は副作用的にコンプレッションを発生させます。)過剰なリバウンド設定は突き上げ感を生み出します。

スロー側のコンプレッションは、ペダリング時などのピッチングを抑えるように設定して下さい。ハイ側のコンプレッションはボトムアウトまでの時間を調整するような感じで使用します。

ボトムアウトさせなくするためには気室設定を小さくすることが有効です。気室設定を小さくすることは32FLOAT系でも可能です。その方法は簡単。FLOATフルードの量を多くします。密閉型のフロントサスペンションの油面を上げた時と同じ効果が得られます。

弊社がサポートしているライダーさんたちの体重と空気圧設定の関係なのですが、FOXがリコメンドしている数値とほぼ同じなのです。実際に乗車したときの重心位置がフレーム設計時に設定された重心と重なっている場合には有効なんです。あの数字。彼らは前後共に15%以上のサグに設定しています。


ここからは応用編というか独り言的な公開業務連絡です。

40FLOAT、サグを20%に設定してもらいたい。
内圧が下がるため、初期が動き過ぎる感覚があるのならLO側コンプを上げてください。
「ボトムをしないか?」もし気になるのなら気室設定を一つ小さくして下さい。
間違いなく限界付近でのバイクの挙動に余裕ができます。
コーナーリング時、リアの加重マシマシ状態で曲がっているため、転倒する時はフロントが抜けてスリップダウンのパターンが多いはず。これを改善できる方法がサグを増やすこと。リバウンドの設定はそのままで大丈夫。もう少しリアに体重をのせられるようになり、回頭性も上がり、いち早く出口方向にフロントタイヤを持っていくことができるはずです。