斜度の高いコースのサグ設定

たくさんのサポートライダーさんのデータや先日行われた、DH系サポートライダーさんが企画して下さったFOXミーティングでの一般の方たちをチェックしていると面白いことがわかりました。
皆さん、サグの設定レンジは15%~20%に収まっています。前後を同調してバランスよく、綺麗にストロークさせるためには、前後サスペンションのサグの割合(20%で設定するなら前後ともに20%。15%なら前後ともに15%)を一致させることが大切なのです。パノラマあたりなら斜度がそれほど急ではないため、15%でもいけるのですが、先日Jシリーズが行われた白山一里野温泉スキー場なら20%あたりが望ましいと思います。
斜度が急になるとつんのめらないように後ろを下げるために、前を15%で後ろを20%としたくなる気持ちは理解できるのですが、これはNG。前のサグを減らすことはサスペンションが伸び側の量を減らしてしまうことになります。またストロークしにくくなるため、前が滑りやすくなります。通常よりも前後ともサグ量を増やし、意識して重心を後ろに持っていくために腰を引き、リアサスペンションを沈めることが正解なのです。

荷重の抜けたフロントサスペンション、ある程度は伸びますが、サグを多めにとってあれば路面をつかんだままの状態を維持することができます。
またフロントタイヤへの荷重が抜けぎみになっていても、サスペンション設定自体が柔らかい方向に振ってあるため動きやすくなっており、腰を引いた状態で衝撃を受けてもカバーしてくれるようになります。

サグの割合を減らしてしまうと、ライダーが積極的にコントロールする必要性が高くなります。
我々のレベルでは腰を引くのが精一杯。
よって斜度が急なコースでは前後ともサグを多めにするのが正解となるのです。
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2015 Mondraker Summum Pro Team
体重移動をより積極的にできるスケルトン。前に荷重をかけた場合でも、ライダーがハンドルバーを越え難くなっています。またサグを正確にとることによってフロントサスペンションが強制的に柔らかい方向の設定となり、LO側のコンプレッションを多めに設定することができるようになっています。