セッティングの実践 (2016-2017 FOX DH仕様)

フィードバック その1
『 コーナーでのキレがないような気がします。
もう少しキレがあるとスパッとまがれると思うので』

キレの感覚は体の動きに対する車体側のリアクションですから、サスペンションを動きやすくすることで対処します。

◎リアのスプリングのプリロードを半回転締め込んでみてください。
スプリングのプリロードを上げると、スプリングのテンションションが上がるため、スプリングの動き出しは遅くなりますが動きやすくなります。

◎リアのLOW側リバウンドを1クリック緩めます。
低速(LOW SPEED)のリバウンドはオイルの流量制限ですから、緩めればストロークしやすくなります。

◎フロントのLOW側コンプレッションも1クリック緩めてみて下さい。
ウェットが残っている状況、滑った時の挙動が速くなってしまうリバウンドはリスクが高くなります。
LO側のコンプレッションを抜くことで動き出しを軽くしました。

その2
『スピードがだいぶ上がってきました。直線でなんだかバタつくような気がします。もう少しバタつかずにバイクが前に出て欲しいです。』

直線ですから走行スピードが上がります。
入力される衝撃に対する処理が高速側が移譲されます。

フロント
◎リバウンド 13 を 14へ(弱くします。)
リバウンドを弱めることによって流量を増加させ、動きやすくして追従性を高める方向です。

◎HSC15 を 14 (強くします。)
高速側を調整することによって踏ん張りを手前に持ってきました。衝撃を熱変換する効率を上げることによって挙動を落ち着かせるための処置です。

リア
◎ HSC11 を10へ(強くします。)
同じく高速側を調整することによって踏ん張りを手前に持ってきます。

*全て全閉からの値です。

こんな感じで幸田 玲音 選手と作業をしています。
サポートしているDHライダーのほとんどのメンバーと、こうしたやり取りしています。