ネガティブスプリング その2

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リアショックもフロントサスペンションもメインエアスプリングから拡大されたネガティブ・エアスプリングへ積極的に空気を移動させ、両側の気圧を同調させる構造になりました。ほとんどのフロントサスペンションから重量のあるコイルスプリングが取り除かれ、バネ下重量の軽減を実現することができ、路面追従性や接地感の向上につながりました。
そのためオーバーボールの直後やエアスリーブを一旦取り外した後には、ポジティブ側からネガティブ側に空気を送ることが必要です。正しい動きを得るためにはトラベル量の25%程度のストロークを約30回程度させる必要があります。フロントサスペンションの場合、最初は動き出しに突っ張り感があり、ストロークさせ難い状態です。リアサスペンションはストロークさせ難く、更に勢いよく戻る状態になります。いずれもストロークを繰り返すうちにスムースに動くようになっていくのですが、そうした改善のプロセスを簡単に体感することが可能です。こうした作業によってネガティブ・スプリングの役目を学習することができます。その移動を視覚化することもできます。ポンプを接続してみてください。そのゲージは加圧したはずの空気圧よりも低い値を示しているはずです。

ネガティブ側からも条件を満たせさえすれば、メイン側へも空気を送り込むことができます。(メイン側にストロークさせて戻ることができる程度の空気圧をかけて、ストロークさせるとメイン側へ空気が移動します。ポンプを繋ぐと加圧した空気圧よりも高い数値になっています。)そのためスタックダウンが発生しても以前のように高圧のままになることはありません。FLOAT X2などはネガティブ側に150psiを超える空気が残っている状態でエンドキャップを開けても、気室容量が大きなため無音で溜まった空気を開放することができます。

*文章が長くならないよう二回に分けてみたのですが、これでもギリギリの長さなんです。割愛しなければならない部分があり、わかりやすく、しかも直感的にお伝えすることの難しさを実感しました。