XCOフルサス用リアユニットのセッティング

dps-factory-standard-remote-1.jpgイメージしやすいよう実際のケースを参考に使ってお話します。

190mmで40mmストロークのXC用ユニット。

サグは25%の10mmにセットします。

これはマスト。ただ柔らかい感覚を知るために30%の12mmも体感しておいてください。

日本のライダーさんが、やりがちな間違いは『硬めが好みだから空気圧を高くする。』という行為。25%から30%のサグ量から外れなければ問題はありせんが、残念なことに「動くのが嫌なら棒でも突っ込んでおけ」という設定で走っている方がいらっしゃいます。少なくてもワールドを走るXCOトップライダーでこのサグの範疇から外れたセッティングを行っているライダーはいません。彼らは論理的ですから、エンジニアが「機械的に一番効率の良い設定であり、その機材が最高の性能を発揮できる環境を得られる」と伝えれば、その説明に対し納得をし、それを実行します。更に実際にタイムを計測、比較をし、その効果を確認する手間も惜しみません。得られた結果がエンジニアの言う通りであることを確認し、Things To Do(やるべきこと)リストにチェックを入れていきます。

動き出しの際のスピードが速過ぎるのなら、ネガティブ側のエアボリュ―ムスペーサーの容量を上げて調整します。動きが鈍重であるのなら、ネガティブスペーサーを抜きます。

ボトムアウトは悪いことではありませんが、頻繁に発生しているのならそれは問題です。ボリュームスペーサーを大きくすれば、ボトムし難くなりますが、その後の反発力は強くなります。

余談 その1:FLOAT X2の2019年モデル以降に使用され

ているMCUバンパーは反発力が強くなりにくい材質です。

そこで中間域の動きを確認する必要が生じます。

沈み込んでいくスピードが速く(上下動が激しく感じられる。)、もしくは遅く(物理的にストロークしない。)感じられるのなら、バルブリーフの設定変更が有効に働きます。エネルギー変換を行いストロークするスピードを調整しているバルブリーフの構成を変更します。この作業はダンパーの分解が必要となります。

余談 その2:分解することなく、その特性を変化させられる機能が2021年モデルのFLOAT X2 とDHX2、フロントサスペンションのGRIP2ダンパーに搭載されているVVCテクノロジーです。(ハイスピードコンプレッション)

こうした設定を正確に行うためにもスタート地点であるサグ値を固定する必要があるのです。ここを外れていると期待した特性が得られなくなります。

DPSの3ポジションレバーはピストンを介してバルブリーフに向かうオイル流量をコントロールしています。OPENが最大、真ん中の位置が中間量のMEDIUM、FIRMが最小になっており、バルブリーフの仕事の効率を変化させています。3ポジションアジャストはOPENモードでのオイル流量を更に三段階に調整することができます。

リモートの場合は2ポジションですから、OPENとFIRMを切り替えることになります。

OPENモードでのバルブリーフをどのように設定するのか、非常に重要になるわけです。

業務連絡

「沈み込み後半でもう少し先まで使いたい。」

これはボトムしてしまっているため、踏ん張り感をエアボリュ―ムスペーサーの容量を上げたいのか。それとも中間域での通過スピードが上がり過ぎているのか。様々な状況が考えられます。最速なバイクを目指すためには、考えられる全てを行っていくことが正解なのです。手間を惜しまず、何度もダンパーを分解、調整をする必要があり、ライダーからのフィードバックが重要になってきます。

XCOであってもサスペンションの設定でLAP TIMEは変わります。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 2

面白い
ナイス