FOX Racing Shox のサグとり その2

リバウンド側減衰の調整機能がついていないダンパーは、基本的にスプリングを交換することはできません。
エアサスも厳密言えば、リバウンド機能がついていないと、いいコンディションで使用できるエアスプリングの設定空気圧の範囲が限られてきます。
ただしエアサスはスプリングサスと比較すると、リバウンド側減衰もコンプレッション側減衰も、弱めの減衰設定になっているため、リバウンド側の減衰調整ができなくても適応させることのできる範囲が大きくなっています。

テニスの軟式球を握ることをイメージしてきてください。
手に力を入れるとボールは変形します。
しかし手から力を抜くと元の形状に戻ります。
そして力を入れない限り、再び変形することはありません。
これがエアサスのバネ特性です。

一方を固定し、反対に錘(おもり)をつける。
若い人にはイメージしにくいと思いますが、八百屋さんの店頭にあるお釣りを入れるかご、
秤(はかり)の先端にかごをつけたやつです。(秤もスプリングです。)
一旦動き出すとしばらくビヨンビヨンと上下している様子が、記憶に残っている方も多いと思います。
入力された力が持続する=反発力が強い、これがコイルスプリングのバネ特性なのです。

(見たことのない人、東京なら武蔵小山商店街、大阪なら黒門市場へGO !)

ダンパーの減衰はスプリングを制御するためのもの。
運動を続けようとするコイルスプリングには、エアサスよりも大きな減衰が必要となります。
以上の理由から、反発力が少ないエアスプリングサスは、リバウンド側減衰調整機能が無くても、適応範囲が大きくとることができるのです。