セッティングの追求

両手に何かを握っていると仮定します。
もうこれ以上、新しいものを持つことはできません。
しかし握っているものを一旦どこかに置くことができるのなら、
新しい違うものを掴むことができる可能性が生まれてきます。
それは以前よりも“いいもの”であるかもしれませんし、“がっかりするようなもの”かもしれません。

どのレベルのセッティングで満足をするのか。
ある程度、セッティングがでてくるとこれが大きな課題になります。

「変化を嫌う」日本人の国民性も関係してくるのですが、
一度「少しいいもの」を手に入れると手放したくなくなります。
幸いセッティングの状態は記録しておくことができるため、
その状態をいつでも再現することができます。
つまり「いい状態」を手離しても、直ぐに取り戻せるのです。
(今のセッティングの状態をメモに残しておくことは、速く走るためには重要な作業です。)

技術向上のスピードが落ちてきたとき、
思い切って基本に戻ることができると現状を打開することができる可能性が生まれてきます。
(ワールドクラスの実力を持つFOXを使用するライダーのセッティングを記録したものを見る限り、
ごく普通のサグがベースになっています。)
また全く違ったセッティングに挑戦してみるのも、現状を打開するのに有効な手段だと思います。

大抵の場合、記録してあるデータに戻しても違和感が生まれるはずです。
この違和感が実は新しいレベルへの入り口なのです。

先ずはサグだしから。その後にリバウンド側減衰を抜いていく方向で。
コンプレッションやプロペダルダイアルは最大でも開放から5クリック締め込みまで。
これは制限ではありません。
正しいセットアップができている普通の方であれば、これ以上のコンプレッション(スロー)側減衰は必要がなく、サスペンションの仕事の効率を下げてしまう要因となります。

もうすぐシーズン到来です。
手に持った荷物、一旦どこかにおいてみませんか?