ダウンヒルバイク、フロントサスペンションのサグ設定

今日、電話でご質問がありました。
皆さんの参考になる可能性が高いと思いましたので、ここで回答をすることにいたしました。

「フロント8インチストロークの状態で走行する姿勢をとっても、リアに荷重がかかってしまい、フロントが沈み込まず、サグを基本設定値にすることができない。」

最初にリアサスペンションだけでもサグの設定値の範囲に入れるようにしてください。
基準を決めないことには前に進むことができません。

沈み込まないフロントサスペンション、

7.0インチのストローク設定の場合、27mm~45mmがサグの設定範囲
7.5インチのストローク設定の場合、29mm~48mmがサグの設定範囲
8.0インチのストローク設定の場合、30mm~51mmがサグの設定範囲

となります。

今回は8.0インチストロークであることがスタート地点。
沈み込まないフロントのため、インナーチューブの突き出し量は12mmとしておきます。

フロントサスペンションのバネレートを落としてください。
フロントサスペンションが柔らかくなれば、リアの沈み込み量が減るはず。

フローチャート方式で記述するつもりで書き出したのですが実際に発生する現象は限られているため、ここからは私の経験でお話します。

最弱のスプリングでも、8インチストロークの最低値である30mmが取れませんでした。
“チョッパー”状態から抜け出すことができません。
8インチストローク分を残しておかないとフロントタイヤがクラウンを直撃するため、インナーチューブの突き出し量にも限界があります。
リアのスプリングもサグの下限ギリギリまでレートあげても、フロントは沈み込みません。
これで打つ手はなくなりました。

40の場合、トラベルを少なくすると全長が短くなります。
8インチから7インチにすると、見かけ上は同じ12mmのインナーチューブの突き出し量です。
しかし1インチ=25.4mm分短くなるわけですから実質37.4mm!の突き出し量と同じフロント荷重となるのです。またストロークを短くすればサグも少なくなります。
複数の要因がトラベルを短くする方向を肯定していることがわかります。
最弱のスプリングを入れてもサグが取れない場合、ストロークを短くしていくことが正しい解決方法だったのです。

正しいストローク設定をしていないと、おかしな車体姿勢になります。
そのためフロントサスペンションに対して十分な荷重を与えられないのです。
これが適正なサグ値が得られない原因。

I社のフレームに、R社のフロントフォークの問題でした。
急ぎでなければ、ここで質問してくださると助かります。