適正なサグを得られるということは正しいスプリングレートを選択するということ

サグについて、一番大切なことを文章化していませんでしたので今日のお題とさせていただきました。
サグを正しく設定しようとすることは自分に合ったスプリングレートを見つけ出す作業。
当たり前な話なのですが忘れがちなことであると思います。

わかりやすいコイルスプリングを例にご説明いたしますが、エアスプリングも道理は同じとお考えください。(空気圧であると計算が面倒な上、理解し難くなります。)


8インチストロークの40RC2、一番柔らかいスプリング、ブラックのスプリングレートは30lbs/inch。
20%のサグをとってある状態でスプリングが負担している力を求める計算を行ってみましょう。

8インチの20%は1.6インチとなりますので、そのスプリングレートに1.6を掛けてみます。
30×1.6=48
48の荷重を負担していることになります。

2012年 40RC2のスプリング パープルのスプリングレートは35lbs/inchになりますから、48÷35=1.371
同じライダーならサグの量は約1.37inchになります。
1.37÷8=0.17で17%

同様に2012年 40RC2のスプリング ブルー 40lbs/inchの場合には 48÷40=1.2
1.2inchがサグの量となるわけです。
1.2÷8=0.15で15%

サグの目安としては15%から25%ですから、3本ともマニュアルの指定するサグのレンジにおさまっています。


ブラック30lbs/inchが衝撃によって半分の4インチまで沈み込んだ場合の荷重は 30×4=120

同じ120の衝撃が パープル35lbs/inchに入ると120÷35=3.43インチ、ストロークします。
ブルー 40lbs/inchならば、120÷40=3インチとなります。

ブラックとブルーとでは、この段階においてストローク量の差が1インチも生じることになります。


ストロークが多ければ多い程、路面などからのフィードバックされる情報量が増えるため、接地感を感じやすくなります。ただ過剰な接地感は、もたつき感につながります。

適正なサグを得られるということは正しいスプリングレートを選択するということ。

正しいスプリングレートを選ぶことができれば、それだけで適度な接地感を手に入れることができます。
硬めのスプリングレートを選択した場合にはストローク量が少なくなってしまうため、接地感を確保しようとするとリバウンド側減衰を強めにかけることになります。その結果、突き上げを感じやすくなってしまう傾向が生まれることになります。
柔らかめのスプリングを選んだ場合には弱めのリバウンド側減衰設定になります。結果としてサスペンションが過剰に動きやすい状況が生まれ、より多くのコンプレッション側減衰が必要となり、スムースなストローク感がスポイルされることになります。