26、27.5、29  その2

・大径化したことによる剛性の低下を避ける。
・縦方向の接地面が大きく、26インチと同じ幅では足にきてしまうほどのグリップ力を発揮してしまう。
・同じ幅であると空気容量が過剰に大きくなってしまう。

昨日お話したことがデメリットにならないようにするため、29インチでは26インチよりも細いタイヤサイズになっています。

タイヤに舵角を与えた場合、29インチは滑る方向に対して長い接地面を確保することができます。指定された空気圧レンジで前輪に使用した場合、26インチでは体感することができない程、横方向に滑りません。リアも同じでトラクションがかかる方向に接地面が続いているわけですから、やはり空転しにくくなっています。

26インチの場合、空気圧を上げていくと接地面は、縦方向・横方向ともに劇的な変化をします。そのため空気圧の変化によるグリップ感の変化がつかみ易くなっています。違う表現をすると、少し空気を入れただけで走りが軽くなります。
29インチは元々幅が狭いため、大きく変わるのは縦方向の接地面。そのため意外な程、空気圧の変化によるグリップ感の変化は小さくなります。

26インチをレースで使用される場合、高めの空気圧設定をして、接地感やトラクションを体重移動によって補ってきたはずです。
29インチにおける、高めの空気圧設定でのありがたみは、26インチよりも稀薄になります。(ないわけではありません。)後輪の場合、グリップ感の変化は少ないのですが、一旦滑り出した時の挙動は神経質になります。リアサスペンションを持った車輌は、これをカバーすることができるのですが、ハードテイルのバイクではライダーが意図的に荷重をかけて補助する必要があります。

リンクなどによって理想に近い入力ができるリアサスペンションと比較した場合、フロントサスペンションは効率的ではなく不完全なシステムです。(慣れ・コスト・重量等の問題があるため、本体の一部が伸びたり縮んだりするテレスコピック方式を採用しています。)後輪と同等のグリップを得るためには、前輪の空気圧設定を低めに設定する必要があります。



興味がある方が多ければ続きます。